Dr.Kukky7のサウナ日記

ただのサウナ紹介ではなく、多少随筆調、論考調になっています。コメント等あれば、kukky7422@yahoo.co.jpまでどうぞ。

なんば・アムザ

関西出張というと大阪か京都なのであるが、大阪ならほぼ迷わずなんばのアムザと決めている(たまに梅田)。大学時代の同級生で堺在住の友人に、「大阪で終電なくしたらアムザ」と教えられて、初めて泊まったのが今から20年ほど前。今では大阪出張の時はほぼ毎回、夜にサウナに入りにアムザに行くか、そのままカプセルに泊まっている。カプセルホテルに泊まったついでにサウナに入るのではなく、サウナに入ったついでにカプセルホテルに泊まっているという感じだ。

何がよいかといわれても、実は結構伝えにくい。立地の良さ(なんば駅とひっかけ橋のだいたい中間)もそうなのだろうが、「不思議な差別化」感が群を抜いているのである。浴場の入り口付近にいきなりある本当に小さい「天然温泉」の浴槽。サウナは二つそれも両方ドライサウナ。一つは低温、一つは高温。高温サウナでロウリュウがある。スパラクーアと逆ではないか(ちなみにラクーアはサウナが三つある)。ロウリュウはひたすら熱い。アロマもへったくれもないくらい熱い。楽天地スパがたまにイレギュラーに熱いときくらい、いつも熱い。ロウリュウというよりも我慢大会だ、これは。

 

私はサウナに行ってもマッサージは通常しないが、アムザに行くとなぜかいつもする。リンパ系は高いので一度もないが、ボディケア系はゴッドハンド遭遇率が高い。奈良の日航ホテルのおばさまと沖縄のホテルサンワのおばあのゴッドハンドが私にとってのツートップだが、これに次ぐテクニシャンがこのアムザには多い。足つぼもほぼ上手い。

 

レストランは「疲れたサラリーマン」が集う感があって、もう離れられない。ほぼ一人で黙々と飲んで食べている。誰とも会話しないのに、なんだろう一体感は。新宿のグリーンプラザと似た雰囲気があるがここは歌舞伎町で飲んできたにいちゃんも多い。アムザはにいちゃんはあまり見かけない。中年ばかりだ。一生会うことのないだろう中年の人々と、向かい合ってビールを飲んで、唐揚げを食べて、一人用鍋を楽しで・・・みんな普通のホテル+コンビニ弁当ではなく、カプセルホテル+一人飲みを選択しているんだなと思うと、共感に満ちてくる。そこそこのホテルに一泊止まるくらいなら、アムザに泊まって、マッサージされて、例の館内着で飲んでもあまり値段は変わらない。1万円するホテルに一人で泊まるサラリーマンは、はっきり言って馬鹿じゃないのか、といつも思う。と言いながら、カプセルで近くのおっさんが大いびきをかいて寝付けなかったりすると、「やっぱり普通のホテルにしておけばよかった」と後悔する。たまに〇〇の音がうるさいと夜中の2時頃に客どうしで言い合いになる光景を見るアムザ、アカスリの受付のおっちゃんが妙な存在感を醸し出すアムザ、カプセルのフロアに設置してあるテレビゲームをしている人を見たことがないアムザ。

 

特徴的なのは一番大きな浴槽が水風呂(ぬるめの)だということ。プール感覚で気持ちがいい。冷たい方の水風呂は異常に冷たい。何が狙いなのかはわからない。

 

私にとっての大阪ミナミといえば、道頓堀ではなく、ここアムザ。