Dr.Kukky7のサウナ日記

ただのサウナ紹介ではなく、多少随筆調、論考調になっています。コメント等あれば、kukky7422@yahoo.co.jpまでどうぞ。

サウナセンター大泉

ウェブでは「伝説」とまでいわれる鶯谷の「サウナセンター大泉」に行ってきた。新大久保店で割引券をもらったので通常料金1800円が1300円に。

 

JR鶯谷駅のロータリーは怪しげな送迎車が頻繁に行き来するのであるが、それを傍目に陸橋を下り、2、3分歩いたところに、そこはあった。入り口の雰囲気は、新大久保店と大体同じだ。千束、竜泉、入谷あたりのビジネスホテルに共通している。フラっと立ち寄るというよりは、そこを目指す者のみに開かれている、そんな閉じた入り口感があった。もちろん、怖そうなゲートキーパーはいるわけがないが、何だか「会員」制の雰囲気を醸し出している。しかし私は「割引券」を持っているので、会員気分で訪れることができた。

 

1階がロッカーだが、風呂は6階にある。なんという距離感。2階から5階までが休憩室だったり、仮眠室だったり、食堂だったり。どのフロアもホーム感が漂う。それは何故か。それは昭和生まれの私にとって、昭和だからなのか。

 

ここは半世紀近い歴史があるという。私も四捨五入すれば半世紀生きたことになる。そんな私の人生そのもののにここはオーバーラップする。20−30代の若者には分からないだろう。この間、大宮の「てっぱく」に行った時、新幹線開設当時の0系新幹線の保存・再現された座席に座って、「これだよこれ」と思ったそんな感覚が、ここサウナセンター大泉にはあった。子どもの頃、サウナなんかに行ったことないのに、覚えるこの懐かしさは一体何なんだ。

 

各フロアの案内掲示は、「霊感ヤマカン第六感」のオープニングを彷彿とさせるタッチのピクトグラム。なんだか「駅前シリーズ」のフランキー堺が、食堂でビール飲んでつまみ食べてそうで怖い。

 

サウナと水風呂と普通の風呂(白湯ではない)。サウナは熱め。ラクーアなら3つのサウナの中で一番熱いところ。時間が来るとマスターらしき人物が柄杓もってロウリュを始める。これはやばい。体の出っ張っている部分が全部しびれる。熱いのではなく、痛い。我慢大会を越して、何かの修行に近い。東京荻窪天然温泉 なごみの湯なら、いきなり、4サイクル目だ、これは。

 

サウナセンター大泉。おそらくここに通う客は、ここを選んでいるのではなく、ここに選ばれているのであろう。