Dr.Kukky7のサウナ日記

ただのサウナ紹介ではなく、多少随筆調、論考調になっています。コメント等あれば、kukky7422@yahoo.co.jpまでどうぞ。

サウナ・カプセル改革

サウナを売りにしているホテルの多くはカプセルだ。宿泊客が求めているのがサウナであって、ホテルは朝まで過ごせればよいぐらいの感覚だ。

 

普通のホテル宿泊に慣れていると「カプセルホテルって狭い」と感じるだろうが、ものは見方。飛行機に乗ったと思えばよい。カプセルホテルの大きさはファーストクラスの席と同じぐらいではないか! 仮眠室のあのベッドの大きさは、ビジネスクラスと同じぐらいではないか。

 

この発想で、カプセルホテルの大きさの半個室を「ファースト」と銘打ったのが、「ファーストキャビン 」だ。カプセルとは異なり上下がなく、ベッドの周辺にロッカーもある。どのくらい儲かっているかはわからないが、コンセプトはよいと思う。ただしサウナ系ではない。

 

サウナ・カプセルは一人当たりの支払額が安いので、施設の大きさ(=テナント料)との戦いになる。立地はよくなければならず(駅から遠いカプセルなど誰も行かない)、繁華街周辺が基本なので、できる限り小さくしたい。しかし、サウナが売りなので、風呂場は大きくしたい(サウナーになればなるほど風呂それ自体ではなくサウナになるのだが)。客は部屋の大きさなどあまり気にしないが、プチ高級感があるといいかもしれない。そんな均衡点がどこにあるかだ。

 

 ファーストキャビン 」にはビジネスクラスもあるそうだ。若干小さめ。それがありなら、仮眠室をもっと高級にしてしまえばよいのではないか? つまり仮眠室が「総ビジネスクラス」というコンセプト。半個室型のスタッガードシート(箱型になっていて横の人とこんにちはしないタイプ)。「全て通路側」ならばストレスもない。但し食事は不可。その代わりに近くに食堂を作ればよい(通常そうなっている)。重要なのは静かであることと暗いこと。アルコールは一切出さないし館内全面禁煙、という方針もありだろう。

 

そういうのがありならば、昔のブルートレインのようなものもいいだろう。三段ベッド、とか(安い相部屋型の作り)。昔の寝台列車の客は6名個室で全員知らない客でも何の抵抗感も違和感もなかった。ちょっと高級な食堂(車)が併設されていたら、楽しいかも。そもそもカプセル選んでいる時点で、そんな客層のはずだ。

 

重要なのはスペースは「ふとんの大きさ」で十分ということ。徹底的にそこは小さくして、サウナを充実させてもらいたい。

 

サウナ+カプセルは一泊3000円前後の攻防だ。工夫次第で5000円までありか。飲んで帰れなかった学生と、最初からカプセルを選択しているサラリーマンと、サウナ目当ての私のような客で、確かにニーズが違う。総取りを目指すか、ターゲットを絞るか。